部分痩せという言葉がありますが、単刀直入に言うと、特定の部位の脂肪をピンポイントで燃焼することは出来ません。
「お腹の脂肪だけを落とす」ということは出来ないのです。
もしあなたの周りに部分的な脂肪燃焼を謳っている施設や商品があれば、それは嘘または誇大表現ですのでお気をつけください。
まず大前提として、脂肪が落ちる仕組みとは他のコラムで何度も書いている通り【消費カロリー>摂取カロリー】=アンダーカロリーの状態を意図的に作ることです。アンダーカロリーになると脳は「食事だけではエネルギーが足りないから脂肪や筋肉を分解しエネルギーを確保しよう」しようとなり、脂肪や筋肉が燃焼される。
これが脂肪燃焼のロジックです。※筋肉は燃やしたくないのでここで筋トレを行ない筋肉だけは維持しましょう。
では、脂肪が燃焼する際、どの部位から優先的に分解され燃えるのでしょうか?
答えは【全体的に均等に分解され燃える】です。
どの部位の脂肪を優先的に燃やすかは選べないのです。
※特定の部位をトレーニングしてもその部位の脂肪が落ちるわけではない、というのは【腹筋運動でお腹の脂肪を落とす】という間違った認識のコラムにてお伝えした通りです。
いわゆる痩身エステと呼ばれるもので「○○の脂肪を集中的に落とす」というものがありますが、これは瞬間的にむくみを取って「痩せたように見える」だけで、脂肪が落ちた訳ではなく、数日経ったらまた元通りです。
もし本当に痩身エステで脂肪が燃えるのなら、世の中のボディビルダーは全員コンテスト前にエステに入り浸るはずですが、そんな選手は世界中探しても一人もいません。日焼けサロンには入り浸ってもエステに入り浸ることはありません。何故ならダイエットのプロフェッショナルである彼らは、脂肪の燃焼とはアンダーカロリー時以外には100%あり得ない、ということを知っているのです。
脂肪というのはアンダーカロリーになって初めて燃え始めるものであり、反対にそれ以外で燃えることはなく、いくら特定の部位をトレーニングしたところで、その部分の脂肪が優先的に落ちるものではないのです。
もし本当に特定の部位を動かすことでその部位が痩せるのであれば、卓球選手やテニス選手は、利き腕の体脂肪率だけが大幅に低くなるはずですが、実際はどの選手も左右均等に脂肪が付いています。
脂肪をどこから燃やすかは選べないし、特定の部位の脂肪だけがピンポイントで落ちていくこともないのです。
では反対に脂肪が付く段階ではどうなのでしょうか。
「全体的には太っていないのにお腹だけが出ている」といういわゆるビール腹とは、一体どういう理由なのでしょうか?
これは体質的な問題で、「どこに脂肪が付きやすいか」というものが影響します。
人によってお腹に脂肪が付きやすい人もいれば下半身につきやすい人もいます。
狙った部位の脂肪をピンポイントで落とせないのと同じく、太っていくフェーズにおいて「どこに脂肪を付けるか」もまた選べません。
決してビールを飲んだからそういうお腹になるわけではありません。
お腹に脂肪が一番に乗りやすい体質の人は、当然ダイエットのときは最後までお腹の脂肪が残ります。だからといってお腹の脂肪が絶対に落ちない訳ではなく、ダイエットを継続していけばいつかお腹の脂肪は燃焼され、その下から六つに割れた腹筋が見えてきます。
民族的、体質的なところに左右される部分はありますが、こればかりは根本を変えることは出来ません。
とはいえ、男性であれば筋肉をつけることで、少々の不利な体質などいくらでも克服することが出来ます。体のメリハリはトレーニングによって自在にコントロール出来るのです。
むしろ、体質に恵まれているのに不摂生をしている人よりも、体質的に不利でもしっかりとボディメイクをしている人のほうがメリハリのある良いカラダになれることは間違いありません。
体質だからしょうがないと諦めることなく、与えられた環境の中で出来る限りの努力をした人だけが、人のうらやむカラダと心を手に入れることが出来るのです。
※ダイエットをしたい方に向けてRETIOでは会員様向けに随時無料で食事セミナーを開催しています。アンダーカロリーと一口に言っても「どんな食材をどのタイミングで摂るのか」「お酒はだめ?」「デザートはだめ?」「チートデイって何?」「停滞期の脱出法は?」など、多くの疑問に答える内容になっています。
目標を達成するためにはまずは情報収集から。
どうせやるなら最短距離で目標を達成しましょう。
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⑥ファスティングがダイエットに向いていないのは何故か【男性用】