Corporate column 法人向けコラム
【必見】IT業界の離職率は高い!?原因と対策5選【早めの対策を】
「IT企業の離職率ってどれくらいなんだろう?」
「うちの会社の離職率が高い気がするけど、どうやって対策すればいい?」
「そもそもIT系の従業員はなぜ企業をやめてしまうんだろう?」
人材育成をして会社を拡大したいのに、離職者が多いのは悩みのタネですよね。
特に、成長が著しいIT業界では人材不足の会社も少なくありません。
なかなか定着率が上がらないのに、うまく対処が取れずに困っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、IT企業で定着率が低く、離職に悩む採用担当や経営者の方へ向けて、以下のポイントを解説しています。
- IT企業の離職率について
- 離職率が高まってしまう原因
- 離職率を下げる対処法5つ
わかりやすくお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
離職率の下げ方を知りたい人必見です!
IT企業の離職率は11.8%
厚生労働省が発表した「平成 30年雇用動向調査結果の概況」を見ると、情報通信業界の離職率は11.8%です。
ですが実際には離職率1%以下の大手もあれば、30%を超えるベンチャー企業もあります。
あくまで11.8%は平均なので参考程度で大丈夫です。
なお、他の業界と比較すると平均より低め。
新卒3年以内の離職率の平均は32%前後と言われているので決して高くない数字です。1つの目安として10%を切っていれば離職率が低いと言えます。
ちなみに、最も離職率が高いのは「宿泊・飲食サービス業」の26.9%、その次に「生活関連サービス業・娯楽業」の23.9%、「サービス業」19.9%と続きます。
離職率上位の共通点は全てBtoC向けにサービスを展開する業界です。
IT業界の離職率が上がる3つの原因
IT業界の離職率が上がる原因3つを大きくまとめました。
- 仕事が見つけやすいため
- ピラミッド構造の業界だから
- 長時間労働・休日が少ないため
どうしても離職率が上がってしまう…という企業は改めて確認してみてください。
【IT業界の離職率が上がる原因1】
仕事が見つけやすいため
IT企業では「プログラミング」「Webマーケティング」「業務自動化」などが身につく代表的なスキルです。
これらは他の企業でも即戦力として使えるもの。そのため、転職先が見つけやすく、不満があればすぐに辞められる環境です。
業務で役立つのはもちろんですが、いずれも個人で独立するのに役立つ専門スキルでもあります。
IT業界で身につくスキルは、個人事業主(フリーランス)としてすぐに使えるものが多く、ハイスキルな人ほど会社に属する必要がなくなってしまいます。
また、「前職の企業から独立した後も業務の発注を受けられる」ケースも少なくないので、フリーランスとして独立するために仕事を辞める人も少なくありません。
【IT業界の離職率が上がる原因2】
ピラミッド構造の業界だから
受注を受けた会社が部分的または全ての業務を下請け企業に委託していく「ピラミッド構造」なのも、離職率が上がる原因の1つです。
3次請け以降の位置にある企業は、
- 仕事内容が限られているのでキャリアアップを図りづらい
- 上の商流エンジニアと同じ業務がやりたい
- 給料が低い
といった不満や悩みがある人が多いです。
3次請け以降の位置にいるエンジニアの人は、要件定義はおろか基本の設計すら手掛けるチャンスがないことに不満を抱きやめてしまいます。
スキルアップすることを求めて会社を移っていくのは、IT業界ならばよくある離職の動機です。
【IT業界の離職率が上がる原因3】
長時間労働・休日が少ないため
先ほど言ったようにIT業界は「多重下請け構造」であるが故に、商流が下であればあるほど上の商流のクライアントの急な要請や変更で仕事内容が左右されることがあります。
それは長時間労働や休日出勤につながってしまいます。
また変化が激しい業界なので急成長しているベンチャーなどは人材の出入りが激しいです。
そうなると平均年齢は下がり、新入社員に対してフォローしたり新しい業務を指導したりと、やりたい仕事以外の部分で時間がとられてしまいます。
結果、ワークライフバランスが取れなかったり、そもそもやりたかった現場の仕事ができなかったりしてやめてしまうのです。
離職率が高いIT企業の特徴5つ
業界全体の数字だけを見るとそこまで離職率は高くないIT業界。
しかし、平均を上回っていて困っている企業もありますよね。そこで、離職率が高まってしまう原因を5つ紹介します。
- 同じ内容の仕事が多い
- 中途採用が少ない
- IT=ブラック企業のイメージが強い
- 上下関係が厳しい
- 個人でのデスクワークが多く人間関係がうまくいかない
なかなか離職率が低くならず苦戦しているという企業はぜひ参考にしてみてください。
【離職率が高いIT企業の原因1】
同じ内容の仕事が多い
今やITは世界の中心、なくてはならないものといっても過言ではありません。
システムエンジニアがなくなってしまうと経済も完全にストップしてしまうので、無くなる心配はないといえます。
成長産業でもあるため、さらにこれから需要は高まっていくことでしょう。
ですがその分、同じ仕事内容が多いのも事実です。
長時間のデスクワークや同じ作業が続くとストレスになる人も出てきます。
同じ内容が多いと飽きてしまい、離職率が上がる原因の1つになります。
【離職率が高いIT企業の原因2】
フォローが少ない
上司や仲間へ気軽に仕事内容が聞ける環境でないと、仕事がスムーズに進まずストレスになってしまいます。
もし何か失敗しても支えてくれたり相談に乗ってくれる人がいないと、失敗を恐れてチャレンジすることもなくなります。
そうなると全体の業務スピードも落ちていき、信頼性もなくなり別の会社に移る人も少なくありません。
【離職率が高いIT企業の原因3】
IT=ブラック企業のイメージが強い
ブラックなイメージがつきやすい1番の原因は、先ほど解説した、受注を受けた会社が部分的または全ての業務を下請け企業に委託していく「ピラミッド構造」にあります。
上のクライアントの要請によっては残業時間も増え、休日出勤も増えます。
ブラック企業の基準として「長時間労働」で「1ヶ月45時間の残業」があげられます。
ですので、急な予定変更が比較的多く残業が増えがちなIT業界は、ブラック企業と言ったイメージがつきやすい傾向にあります。
特に新卒の社員の場合は他社を知らないため、ブラックという印象を社内で持ってしまうと、とたんに転職を考えるきっかけに。社内の働きやすさに配慮する必要があります。
【離職率が高いIT企業の原因4】
上下関係が厳しい
職場での時間が長いからこそ人間関係、特に上司との関係性は社員のモチベーションを大きく左右します。
IT企業はベンチャーも多く、人の入れ替わりも激しいため、新入社員や中途社員への対応はより一層気をつける必要があります。
新入社員が多ければ会社の負担も増え、自分のタスクも増えていくので厳しく当たりがちです。
よってしっかりフォローしてあげることを常に意識しておく必要があります。
【離職率が高いIT企業の原因5】
個人でのデスクワークが多く人間関係がうまくいかない
個人で作業する時間が多いと、人と関わる時間も少なくなり、コミュニケーション力が低下します。
コミュニケーション力が低下すると、負担する仕事が増え、全体的な業務スピードが落ちてしまいます。
IT企業は基本的にインターネットとパソコンがあれば成り立つ仕事が多いので、環境さえ整っていればオフィスにいなくても仕事をすることができます。
昨今はリモート勤務を推奨する会社も多いので、人と目を見て話したり一緒に仕事をするという感覚が減ってきています。
離職率を下げる対処法5つ
離職率を下げるためにすべき対処法を5つ紹介します。
- 欲しい人材を明確にする
- 中途・新入社員のフォローを定期的にする
- 社員ひとりひとりの評価を改める
- 社員から社内制度の提案を受ける
- 交流の場を増やす
ぜひ参考にしてみてください。
【離職率を下げる対処法1】
欲しい人材を明確にする
入社後のミスマッチを防ぐために、マネージャーやチームに聞いて欲しい人材を明確にする必要があります。
技術変化の激しいIT業界では、若手人材の早期育成が重要です。
早期育成の鍵を握るのは、部署に馴染む人材を採用すること。
雰囲気に合わず、適性のない人材を採用してしまうと、部員も採用者も不幸せな状況になります。
ですのでスムーズに効果的な育成ができるようにという意味でも、欲しい人材をあらかじめ部署内で共有しておき、明確にするのはとても重要です。
【離職率を下げる対処法2】
中途・新入社員のフォローを定期的にする
ベンチャー企業も多く人の移動が激しいIT業界は、即戦力として採用される人も少なくありません。
入社後すぐに仕事での活躍を期待されても、それがプレッシャーになる人もいます。
ですので定期的な面談やフォローを行ったり、気軽に上司に聞ける環境づくりが必要です。
支えてくれる人が多ければ仕事への姿勢も前向きにチャレンジすることができます。
【離職率を下げる対処法3】
社員ひとりひとりの評価を改める
社員にはそれぞれ得意不得意があります。
定期的に従業員のストレスチェックを行ったり、面談をして、仕事に関してどう感じているか、また評価に不満がある社員はいないかなど、聞き取りをする必要があります。
定期的にミーティングを開いたりして、振り返りやアドバイスなどを行っていく事が重要です。
ひとりひとりに合った評価と目標を伝えてあげることによってモチベーションもやる気もアップしていきます。
【離職率を下げる対処法4】
社員から社内制度の提案を受ける
社員から導入して欲しい福利厚生を実際に募集するというのも、離職率を下げるための有効な手段です。
そうすることで、社員は「会社が自分たちの意見をしっかり聞いている」という安心感を持つことができます。
従業員の満足度が高いと会社の評価も高まります。
【離職率を下げる対処法5】
交流の場を増やす
業務以外での社員交流の場が増えることによって、普段では関わりにくい別の部署の知り合いを増やすこともできます。
コミュニケーション力を高める福利厚生として
- 社員旅行
- 懇親会
- 〇〇大会
などありますが、
- 土日を使っていくので休みがなくなる
- 上司に気を遣う
- そもそも旅行が好きではない
- 仕事なら給与があるが旅行はないのでいく気が起きない
などの理由で人気は低いです。
近年、ワークライフバランスの実現を求める社員がさらに増えています。副業推奨の企業が増え、本業以外の時間を有効に活用しようとする人が多いのです。
そこでジムなどの施設が安く利用できる福利厚生はとてもおすすめです。プライベートも充実するので、仕事にも集中できるというメリットもあります。
また何より、社内では話しづらいことやプライベートな話でもジムでは話しやすい為、チームワーク、業績アップにもつながることでしょう。
横のつながりが増え、お互いの支えとなるのもメリットの1つです。
職場環境を改善して離職率を下げよう
今後もIT業界はどんどん加速していくことが予測されます。今回紹介した
- 欲しい人材を明確にする
- 中途・新入社員のフォローを定期的にする
- 社員ひとりひとりの評価を改める
- 社員から社内制度の提案を受ける
- 交流の場を増やす
を意識してみることで、離職率を下げることができます。
特に、IT業界はインターネットとパソコンがあれば、ある程度の仕事ができることが多いので、最後に紹介した「交流の場を増やす」ことは定着率を上げる効果が見込めます。
支え合う仲間が増えることは、より仕事に対してモチベーションアップにもつながります。
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