「バナナダイエットって効果があるの?」
「バナナダイエットのやり方は?」
「朝と夜のどっちにやるといい?」
このような疑問にお答えします。
バナナダイエットは、その名の通りバナナを食べることで行うダイエット。
食事をバナナに変えるだけの簡単なやり方で、高いダイエット効果が期待できます。
しかし具体的なやり方はどんなものなのか、本当に痩せられるのかなど、疑問に感じることもあるでしょう。
そこでこの記事では、バナナダイエットについて詳しく解説していきます。
なお、筆者はプロのトレーナーで、数多くの方のボディメイクを成功させてきました。
その知見も元に解説していくので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
バナナダイエットのやり方
バナナダイエットのやり方は、至ってシンプル。1食バナナ1〜2本と常温の水を摂取するだけです。
3食のうち1食のみをバナナにして、残りの食事はいつも通りで問題ありません。
バナナは栄養素が豊富で、ビタミンB群やカリウムも含まれています。この2つの栄養素は、代謝を促進してくれるため、ダイエット効果が高いです。
また、食事をバナナだけにするのは、1食あたりのカロリー摂取量を減らすことにもつながります。
バナナダイエットはシンプルで簡単ながら、高いダイエット効果が期待できます!
なお、バナナは筋トレ中の方とも相性が良いです。こちらの記事で詳しく解説しています。
筋トレ前後にバナナを食べる5つのメリットと最適なタイミングを現役トレーナーが解説
バナナダイエットが効果的な3つの理由
非常に簡単で取り組みやすいバナナダイエットですが、なぜ効果的なのでしょうか?
バナナダイエットは、以下の理由から効果的だと考えられています。
- 基礎代謝が高まる
- 低GI食品でカロリーが低い
- 便秘が解消される
順番に見ていきましょう。
1. 基礎代謝が高まる
バナナには、基礎代謝をあげるビタミンB群が豊富に含まれています!
より具体的にいうと、ビタミンBごとに以下の効果があります。
- ビタミンB1:糖質の代謝
- ビタミンB2:脂質の代謝
- ビタミンB6:タンパク質の代謝
基礎代謝が高いと、日常生活で多くのカロリーが消費されます。
つまり痩せやすい体になっているため、ダイエットが楽になりどんどん痩せていけるのです。
逆に基礎代謝が低い状態だと消費カロリーが低いため、同じダイエットに取り組んでもなかなか痩せられません。
バナナダイエットは、このような栄養素の面からも効果の高いダイエットといえます。
2. 低GI食品でカロリーが低い
バナナ1本(100g)に含まれるカロリーは、86 kcal。
ごはん1杯(150g)は252 kcalなので、バナナダイエットなら半分以下のカロリー量に抑えられます!
果物なので甘みがあり糖質は高いですが、砂糖とは違い自然由来のものです。
そのためバナナはGI値が47の低GI食品で、インスリンの分泌が少なめでゆるやかに糖が吸収されます。
インスリンは、糖を中性脂肪として蓄える働きがある成分です。
そのためインスリンの分泌が少ないバナナは、中性脂肪が溜まりにくい食材なのです。
3. 便秘が解消される
バナナには食物繊維が豊富なので、腸内環境をよくして便秘を解消する効果があります!
便秘は腸内環境のバランスが崩れた状態なので、食事で摂取した栄養素をうまく吸収できません。
そのためしっかり食事をとっているにも関わらず栄養不良になり、基礎代謝が低下し痩せにくい体になってしまうのです。もしダイエットがうまくいかないようなら、便秘になっていることが原因かもしれません。
バナナで便秘が解消されれば、ダイエットがよりスムーズになるでしょう。
バナナダイエットが効果的な時間帯は?朝と夜で比較
バナナダイエットについては、朝と夜が効果的な時間帯とされています。
どちらの方がいいということはないので、メリットを比較した上で自分に合った・行いやすい時間帯で実践するのが有効です。
ここからは朝バナナダイエットと夜バナナダイエット、それぞれのメリットを見ていきましょう。
朝バナナダイエットのメリット
朝バナナダイエットのメリットは、酵素作用によって得られます!
バナナには酵素作用があり、体内に溜まった毒素を排出する効果があります。
特に午前4時〜正午までが最も消化に適した時間帯と言われており、朝バナナダイエットで効果を得やすいでしょう。
また、バナナは摂取時の満腹感と腸への刺激を起こす「不溶性食物繊維」が豊富。
腸への刺激によってダイエットの妨げとなる便秘を解消できるので、ダイエット効果を得やすいです。
夜バナナダイエットのメリット
夜バナナダイエットは、新陳代謝を高められるため効果的と考えられています!
これはバナナに含まれる「アルギニン」に、体脂肪をエネルギーに変える効果があるためです。
また、人間は10〜2時の間に脂肪燃焼を促す成長ホルモンの分泌が活発化します。
バナナを食べると成長ホルモンの分泌が促進されるため、脂肪が燃えやすくなるのです。
さらにバナナは低GI食品で、脂肪が貯まるのを防ぐ効果もあります。
つまり夜バナナダイエットは、脂肪が溜まるのを防ぎつつ脂肪燃焼を促進できるダイエット法です。
バナナダイエットは1週間で効果が得られる?
バナナダイエットは1週間で効果が得られるとも言われており、本当なのか気になる方もいるでしょう。
結論からいうと、バナナダイエットの効果は個人差があり、必ずしも1週間で得られるとは限りません。
仮に普段の食事が高カロリーなら、バナナダイエットによって摂取カロリーが減ったことで早く痩せられる可能性もあります。それほど高カロリーな食事をしていないなら、1週間で効果が出る可能性は低いでしょう。
ただ1週間で痩せられないからといって、バナナダイエットに効果がないわけではありません。
結果を焦らず、継続的に行なっていくのが有効です。
バナナダイエットで太る?失敗する原因とは
バナナダイエットを行なった方の中には、痩せるどころか太ってしまったという声も見られます。
バナナは低カロリーで太りにくい果物ですが、それでもダイエットに失敗したのなら、以下のことが原因と考えられます。
- 栄養不足になる
- 他の食事を食べすぎている
- リバウンドの危険性がある
順番に見ていきましょう。
1. 栄養不足になる
1食バナナだけという食事を続けていると、1日に食事から得られる栄養素が減少してしまいます。
すると体は飢餓状態となり、エネルギー確保のため脂肪や筋肉を分解し始めます。
筋肉が減少すれば基礎代謝が低下するので、徐々に痩せにくい体になっていくのです。
バナナダイエットを続ける以上1食の内容は変えられないので、他の2食でバランスを調整するといいでしょう。
2. 他の食事を食べすぎている
バナナダイエットでは1食はバナナ1〜2本と決められており、残りの2食は自由となっています。
いくら2食は自由でいいといっても、食べすぎてしまえばかえって太ってしまいダイエットがうまくいきません。
バナナダイエットでは消化のいいバナナしか食べないため、空腹を感じて間食してしまう可能性も。
バナナ以外の食事を食べすぎてしまわないよう、食事内容やカロリー摂取量には注意が必要です。
3. リバウンドの危険性がある
バナナダイエットで痩せられたとしても、その後元の食事に戻すとリバウンドしてしまう危険性があります。
1ヶ月に体重の5%以上痩せてしまうと体が生命の危機と判断し、少ないカロリー量で命を維持しようと働き出します。
通常より1食から蓄えられる脂肪量が増えるため、元の食事に戻しカロリー量が増えるとリバウンドの原因になるのです。
バナナダイエットは長期間の継続は難しいため、ダイエット効果を維持しづらいでしょう。
バナナダイエットより確実に痩せられる4つのダイエット方法
リバウンドをしたくないなら、無理な食事制限のない継続しやすいダイエットにするのが有効です。
ただバナナダイエット自体も比較的行いやすいものだったため、他にどんなダイエット方法があるかイメージできない方もいるかもしれません。
そこでここからは、バナナダイエット以外でおすすめの確実に痩せられるダイエット方法を紹介します。
- PFCバランスを意識する
- 食事をアンダーカロリーにする
- 筋トレと有酸素運動を行う
- 十分な睡眠をとる
順番に見ていきましょう。
1. PFCバランスを意識する
毎日の食事で、PFCバランスを意識しましょう!
PFCとはタンパク質(Protein)・脂質(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)の頭文字を取ったもので、これらをバランスよく食べるのがダイエットの面でも重要です。
食事から摂取する栄養素が不足していると、エネルギー確保のため筋肉まで分解され、基礎代謝が低下してしまいます。
基礎代謝が落ちれば痩せにくくなるので、ダイエットが成功しづらいです。
基礎代謝を維持するためにも、PFCバランスの取れた食事を心がけましょう!
2. 食事をアンダーカロリーにする
食事面では、アンダーカロリーを意識するのも重要です!
アンダーカロリーとは、消費カロリーの方が多い状態のこと。
消費カロリーの方が多ければ、摂取した分もすべて消費されるため自然と痩せていけます。
ただカロリーを減らすことにこだわるあまり、栄養が不足し飢餓状態となっては基礎代謝が低下するので意味がありません。
前述したPFCバランスも意識しつつ、アンダーカロリーを目指すようにしましょう!
3. 筋トレと有酸素運動を行う
ダイエット効果を高めたいなら、筋トレと有酸素運動の両方を実践しましょう!
筋トレで筋肉量を増やせば基礎代謝が向上するため、痩せやすい体を作れます。
さらに有酸素運動を行なっていれば、カロリー消費量が増えてダイエット効果が高まるでしょう。
ただ有酸素運動には、やりすぎると筋肉まで燃焼してしまい、基礎代謝の低下につながるという欠点もあります。
しかし筋トレも合わせて行なっていれば、有酸素運動で筋肉量が減少するのを防げます。
筋トレと有酸素運動の両方を行なっていれば、さらにダイエット効果が高まるでしょう。
【効果倍増】筋トレと有酸素運動の順番は?時間配分や効果的なやり方を解説
4. 十分な睡眠をとる
あまり意識していないかもしれませんが、十分な睡眠をとることもダイエットでは重要です。
睡眠が足りていないと、空腹を刺激する「グレリン」というホルモンが分泌されるため、つい過食をしてダイエットが失敗する可能性が上がってしまいます。
逆に十分な睡眠が取れていると、食欲を抑える「レプチン」というホルモンが分泌。食事制限もしやすくなり、ダイエットがうまくいきやすいです。
必要な睡眠は7時間程度です。最低でも6時間以下にはならないよう、十分な睡眠も心がけていきましょう!
まとめ
最後にここまでの内容をまとめます。
- バナナダイエットは簡単に取り組めて効果もある
- 朝と夜のどちらも効果があるため、個人のやりやすい時間帯で取り組むといい
- リバウンドの危険性もあるので、実践には注意が必要
バナナダイエットはやり方が簡単で取り組みやすい上に、効果も期待できます。
朝か夜が特に効果があるため、個人のやりやすい時間帯に行うといいでしょう。
しかしリバウンドの危険性もあるため、確実に痩せたいならバランスのいい食事と運動によるダイエットがおすすめです。
どのような食事と運動を行えばいいか分からなければ、パーソナルトレーニングを受けてトレーナーに相談するのも有効です。
このコラムを運営する岡山県のフィットネスジム「レシオ ボディ デザイン/RETIO BODY DESIGN」では、食事を重視したトレーニングによるボディメイクを指導しています。
気になる方は、ぜひ一度見学にお越しください!